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こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

弊社では自然素材に魅力を感じ、西南桜、カバザクラ、アカシアと3種類の無垢床材を標準仕様としていますが、お客様によっては無垢床材なんか使わずにフローリングで仕上げた方がいい場合もあります。

・・・では、どういう方がフローリング向きなのでしょうか!?


床暖房を採用しようと考えている方



床暖房を採用する場合、無垢床材はおススメしない・・・というより、むしろNGです。
無垢床材のような自然素材は湿気を吸ったり吐いたりしています。
そこに床暖房のような極端な温度が当てられると水分を急激に失ってしまい、収縮、反り、変形などを加速してしまうこととなるので、床暖房との相性は最悪だと言えます。

実際、床暖房対応の無垢床材で品質保証されているものは知りませんし、弊社でも『無垢の肌触りも魅力的だし、床暖房も捨て難い』という考えのお客様には挽板(ひきいた)のフローリングをご提案しています。


挽板フローリングは表面の2~3mmに天然木を用いたもので、表面が本物の無垢の木なので、見た目も肌触りも無垢床材と比べて遜色ありません。
ちなみに、コチラのお宅ではヨーロピアンオークの挽板フローリングを床暖房と合わせました。


住んだ後のお手入れをしたくない方

無垢床材は表面をオイルで塗装したものが多く出回っています。
オイル仕上げの無垢床材は竣工当初こそ撥水効果が保たれているものの、その効果も時間経過とともに薄まっていき、撥水効果のなくなった床に水が落ちて、それを放置しておいたりすると染みになってしまいます。




それを防ぎ、床をいつまでもキレイに保とうとすればオスモカラーなどのオイルを定期的に塗ってあげる必要があります。

私もお引渡し前の現場で何度か床にオイルを塗ったことがありますが、ひとりで作業していると正直なところ段々と面倒くさくなってきてしまいます。
(とはいえ、そこは仕事なので最後までちゃんと丁寧に塗りますが・・・・・・。)

それが住んだ後のワックス掛けとなると、更に家具の移動までする必要があるわけですから、なかなかハードですよね。
そういった手間を考えたときに、お手入れをする自信の無い方はフローリングという選択肢も『有り』だと思います。

お手入れはしたくないけど、無垢の雰囲気は出したい・・・なんて方には突板(つきいた)フローリングなんてのもあります。


突板フローリングは表面に厚さ0.2mm~0.3mm程に薄くスライスした天然木を張り合わせた床材です。
無垢床材のように調湿するとは思えませんが、見た目だけなら本物の無垢の床と変わりません。


白系の床材でホテルライクなコーディネートをしたい方



最後にフローリング向きとして思いつくのは、白系の床材を使用したい方です。

こちらのお家はLIXILの『ラシッサDフロア・ランダムストライプ調』というフローリングを使用しています。

写真で見るような白の無垢床材ってなかなか存在しません。
挽板でも突板でもなく、人工的に作り出されたシートならではの木目模様といえます。

淡い色の木目っていうのなら結構ありますが、それだとホテルライクというよりはナチュラルな内観になってしまいますかね。
天然木本来の色合いでは思い描いた内観が実現できない場合はフローリングに頼るのも悪くないでしょう。


自然素材、無垢床材を使用することにメリットがあるように、フローリングにはフローリングならではのメリットがあります。

家はとにかく自然素材を使ってなきゃ駄目ってものでもありませんから、生活スタイルを見つめて適材適所で自分に合った素材選びをしていきたいものですね。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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