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こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

床に無垢フローリングを選ぶ方は自然素材の持つ心地良さ、見た目の美しさ等に惹かれるものがあるのだと思います。
ただでさえサラッとした感触が魅力の無垢フローリングですが、表面を意匠的に加工し、更に踏み心地の良さを高めた床材がありますので今回はそちらをご紹介します。

浮造り(うづくり)

浮造りとは、板材の表面を何度もこすって木目に凹凸を付け、年輪を浮かび上がらせる仕上げ方法のことをいいます。木は夏に成長した部分と冬に成長した部分とがあり、夏に成長した柔らかい『夏目』が削られ、冬に成長した硬い『冬目』が残ることで、表面に凹凸が出来ます。

浮造り加工はどんな木材でも行われるわけではなく、杉やパインといった比較的軟らかい部類の木材に施されます。


弊社では以前、掛川市のY様邸にて浮造り加工の杉を床材に採用して頂きました。
Y様が浮造りの杉を床材に選ばれたのは、現場見学会で一目惚れしてのこと。
これまで何件か見学会に参加する中で、初めて触れた浮造りの杉の気持ち良さは群を抜いていたようで、床材に関しては即断即決でした。


スプーンカット

もうひとつご紹介するのはスプーンカットです。無垢床材の表面に様々なデザインの凹凸を付ける『表面特殊加工』の模様のひとつで、文字通り、アイスクリームをスプーンですくったようなランダムな凹凸が付けられます。

どんな木材にも加工が出来るようですが、商品として目にするのはヨーロピアンオークでしょうか。


こちらは掛川市で建てて頂いたS様邸の様子。
玄関ホールから廊下にかけて部分的にスプーンカットのヨーロピアンオークを使用しました。
S様もまた、床材のショールームで踏みしめたスプーンカットの感触が忘れられなかったようです。


踏み心地の良さを文章で伝えるのはなかなか難しいのですが、普通の無垢床材に物足りなさを感じている方がいらっしゃれば、表面に加工が施されたこれらの床材を検討してみるのもイイかもしれませんね。


さて、浮造りの杉とスプーンカットのヨーロピアンオークですが、お求めやすいのは浮造りの杉です。
杉は無垢床材の中でも割とお手頃な価格帯にあるので、浮造り加工が施されたとしても驚くほどの金額になることはないんじゃないかと思います。
一方のヨーロピアンオークは結構いい値がしますから、S様のようにホールだけとか、部分的なアクセント使いがおススメです。

また、床材が醸し出す雰囲気については、杉はどちらかというと和モダンスタイルを目指す方が使う傾向にあるような気がします。
対してヨーロピアンオークはナチュラル系の雰囲気に合致するんじゃないでしょうかね。

ナチュラルが好みだけどヨーロピアンオークだと金額が・・・ってなときには、パインの浮造りなんかを選択肢に含めてもイイかもしれませんよ。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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