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こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。


A様邸上棟の日、柱や梁を組んでいき、屋根の合板まで工事を進めたのですが、そちらの工程が進む一方で他にもやらなくてはならないことがありました。

それは各種耐震金物の取付です。


木造軸組工法において強さの要となる柱・梁・筋交い・・・下の画像からもそれらの接合部にチラホラと金物が取付けられているのが確認できようかと思います。


・・・短冊金物、火打ち金物、リブコーナー、ハイパースリム、ホールダウン金物、筋交いプレートなどなど。

建物の強度計算を行い、特に力が掛かると認められる部位に関してはこのような金物で更なる補強が為されます。


これらの金物・・・強さに規定値があって、たとえば柱の引き抜き防止のために取付けられる金物の場合だとホールダウン金物>ハイパースリム>リブコーナーの順で強さが異なります。

ホールダウン金物が一番強いっていうんだったら、リブコーナーやハイパースリムなんか使わずに全部ホールダウン金物にすればいいんじゃないの!?って思うかもしれませんが、それはそれで建物全体の強さのバランスが崩れてしまうので、設計で決められた場所に、決められた金物を、決められた種類のビスで固定しなければなりません。


そして、設計通りに施工しているかどうかをチェックするのがJIOの検査員さんです。


各種金物類の他、耐震面でのチェックは上棟のときに張ったダイライトにも及びます

木造軸組工法において、耐力壁を張り、地震の力を面で受け止めるなんて台詞を聞いたこともあるかと思いますが、耐震性の左右する以上、ダイライトの張り方にもルールがあります。

それはダイライトの両サイドと中央部を一定の間隔で釘打ちすること。

画像をみてわかる通り、ダイライトには隅と真ん中に破線が引いてあります。その破線が釘打ちの目安になって、両サイドは10cm間隔、中央部は20cm間隔で釘が打たれます。

・・・その辺りもJIOの躯体検査のチェック項目になってくるんですよね。


検査はもちろん合格!!


ちょっと余談ですが、以前放送していたインディードのCMって覚えていますか!?

(調べてみたら、2018年頃のCMなんですね・・・)

斎藤工さんが大工に扮して、『仕事探しはインディード♪』ってリズムに合わせながら玄能をトントンするヤツなんですが・・・・・・

このCMを見ると、短冊金物を接合部でもなんでもない柱の途中に釘で打ち付けています。


短冊金物は梁と梁の繋ぎ目にビスで固定するものなので・・・もしJIOの検査があったら、これは不合格になっちゃいますね。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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