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スタッフブログ

こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。


先々週のこと・・・浜松市東区宮竹町にてT様邸の上棟が行われました。


当初予定していた日の天気予報は雨・・・

強行することも出来たのですが、T様からの了承も得られたので、雨天延期という形を取らせていただきました。

その判断は当たりで、見事な晴天の上棟となりました。

(この時期の上棟は曇っていてくれた方がありがたいと思わないでもないのですが・・・。)


上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。

この日も6人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から2人と・・・合計9人で作業を行いました。



7:00 作業開始前


職人さんの朝は早く、上棟の日はいつも7:00頃には現場に集合します。

・・・と言っても、そこからすぐさま作業を始めるわけではなく、棟梁が買ってきてくれた缶コーヒーを飲みながら作業開始までの1時間、ダラダラとお喋りをしているのが通例です。

まぁ・・・無駄話ではあるのですが、その無駄話も仲間意識を高めるためには強ち無駄とは言い切れない部分もあるんですよね。



8:00 作業開始


前日の天候次第で事前に1階の柱を立てておくこともあるのですが、先の通り今回はそれが叶わなかったので、まずは梁を配り、1階の柱を立てていくところから作業を始めました。


『梁を配り・・・』と記述しましたが、柱や梁など上棟の日に使う材料には全て『いろはにほへと・・・』という平仮名と『123456・・・』の数字で構成された『い1』、『ろ2』などといった『番付』が印字されています。




この番付は床や土台にも同様に印字されていて、どの材料をどこにはめ込むかの目印となっています。


ちなみに、真っ先にという意味合いで日常的に使用されている『いの一番』という語はこの番付が語源となっているようですね。


番付の通りに柱を立て終えると、レッカー屋さんと連携を取りながら柱のほぞを梁のほぞ穴にはめ込んでいきます。




11:17 小屋束・母屋


2階建てのお家の場合、1階の柱・梁を組み終えると作業は2階床合板→2階柱→2階梁と続いていくのですが、平屋にはそれらがありませんので、屋根を形作る小屋束と母屋を組んでいく流れとなります。



11:32 棟上げ


11時32分・・・お昼前には無事に棟木が上がりました!!


棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、T様邸の場合、画像の矢印部分の木がそれに当たります。


ここでちょっとおさらいというか・・・冒頭で触れた名称に関してですが、上棟、棟上げなどの呼び名は『棟』木を『上』げることからそう呼ばれています。


上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。

この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。




母屋に垂木を打ち、更に屋根の合板、その上に防水のルーフィング・・・・・・ここまで進んだところで1日目の作業は終了です。



建て方2日目

ほっと住まいるでは、いつも建て方作業を2日間にわたって行っています。

それは、柱などの構造躯体をなるべく濡らしたくないからに他ありません。

・・・と言いつつも躯体が全く濡れないで済むかどうかは天候次第ということになりますので、なかなか難しい面もあるのですが・・・・・・。


一時的に濡れてしまうのは仕方が無いにしても、雨に濡れてしまう状況を1週間も2週間も放置しておくのはやはり良くないので、2日目は耐力面材となる『EXハイパー』を張る作業を行うようにしています。


このEXハイパーですが、施工手順としてはまず寸法通りにカットして、それを外に運び出し、所定の位置に仮留めしたものを仕上げに釘打ち機で固定するという手順となります。

これを大工さんひとりで行うと、技術的に出来ないということはありませんがそれなりに時間が掛かります。

時間が掛かればそれだけ雨に濡れるリスクも高まりますので、役割分担しながら一気に進めてしまいます。






耐震金物取付

さて・・・ここまで柱を立てていくところから耐力面材を張るところまで主に外部の様子をレポートしてきましたが、内部は内部で並行して作業をしており、筋交い、間柱、まぐさ等の設置と、筋交いプレート、ホールダウン金物等の耐震金物の取付が完了しました。




これらの耐震金物は、決められた箇所に、決められた長さのビスを使って決められた本数で固定しなければなりません。


ちょっとネタ的な話になりますが・・・耐震金物の間違った使い方の例をひとつ。

耐震金物の中に『短冊金物』というものがあり、この短冊金物は梁と梁の繋ぎ目に使用するのが正しい使い方となっています。


・・・なのですが、何年か前に放送していたインディードのCMでは繋ぎ目でもなんでもない柱の真ん中あたりに釘で取り付けていますね。

これでは検査の際にNGとなってしまいます。

(あくまでネタの話ですので、インディード批判とかじゃありませんからね・・・。)




・・・話を戻します。


ひとりでは時間のかかる作業も、チームワークの取れた大工さんたちのおかげで2日間で目標としていた状態まで進めることが出来ました。

快晴だった分、暑さとの闘いとなり、体力的にもしんどい中での作業でしたが、2日間お疲れ様でした。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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