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スタッフブログ

静岡県浜松市の工務店のほっと住まいるです。

「新築のにおいって、いい香りですよね」

そう言われることも多いですが、実はその“新築の香り”の中に、体調不良の原因になる成分が含まれていることがあります。

それが「シックハウス症候群」と呼ばれるもの。
聞いたことがないという方も多いのですが、意外と身近な現象なんです。


私自身、これまでの暮らしや仕事のなかで、
「なんだか空気が違う」「この部屋にいると息苦しい」
そんな違和感を何度か感じたことがありました。

家族が毎日過ごす場所だからこそ、“目には見えない空気”のことを少しだけ考えてみませんか?





「シックハウス症候群」って聞いたことありますか?


モデルハウスに来場されたお客様に「シックハウス症候群をご存知ですか?」と尋ねると、ほとんどの方が「聞いたことないです」と答えられます。

ですが、実はこれ――決して他人事ではありません


シックハウス症候群とは、新築やリフォーム、家具といった建材から出る化学物質が原因で、体調不良が起こる現象のこと。


頭痛や鼻づまり、喉の痛み、倦怠感……。

その症状、もしかしたら“家の空気”が原因かもしれません。




最近また増えている?「高気密住宅」との関係


近年、ニュースなどでも「シックハウス症候群」という言葉を見かける機会が増えました。

理由の一つは、住宅の高気密化です。

断熱性能を高め、冷暖房効率を上げるために住宅はどんどん気密性が上がっています。


しかしその反面、室内の空気がこもりやすく、化学物質が外に逃げにくいという問題も。

十分な換気が行われないと、壁や家具、建材に含まれる揮発性化学物質(VOC)が滞留し、知らず知らずのうちに体に悪影響を及ぼすことがあります。





自分自身の体験から感じた「空気の質」の怖さ


実は私自身も、アレルギー体質でハウスダストにも反応しやすいタイプ。

小さい頃は新車に乗るとすぐ具合が悪くなり、車酔いではない独特の息苦しさを感じていました。今思えば、あの“新車のにおい”も化学物質の影響だったのかもしれません。


最近では、住んでいた賃貸アパートの寝室で同じような経験をしました。

本棚を2つ新しく置いたところ、咳・鼻づまり・喉のいがいが・寝つきの悪さといった症状が続くようになりました。
本棚は中○製の安価な合板製で、もちろん「F☆☆☆☆」の記載もなし。

試しに別の部屋で寝てみると、症状はウソのように治まりました
原因がわかってからは、本棚を無垢材のものに替えましたが、それ以降はまったく問題ありません。


また、DIYで建具やフローリング、壁紙を張り替えた知人宅へ遊びに行った際も、数分で鼻づまりや変な頭痛が起こり、帰宅すると治まるということが毎回ありました。

家に帰ると、自分の服からも独特の建材やカビのにおいがすることもあり、失礼ながら「これはまさに“空気汚染”だな」と実感しました。



F☆☆☆☆(エフフォースター)とは?

建築材料や家具に含まれる有害物質「ホルムアルデヒド」の発散等級を示す規格のこと。







化学物質が潜む場所


・合板フローリングや接着剤

・安価な家具や建具

・ビニールクロス

・合成塗料や接着剤



これらには、ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)が含まれていることがあります。

一見きれいで新しい空間でも、目に見えない“化学物質”が漂っていることがあるのです。





まず「知ること」からはじめよう


シックハウス症候群は、誰の家にも起こりうる現象。

特別な体質の人だけがなるわけではありません。

「家族が安心して暮らせる家」を考えるなら、まずは“空気の安全”にも目を向けることが大切です。





この記事の作成者

住宅アドバイザー 高林 寿里

親しみやすさがモットーなので親近感を感じていただけると嬉しいです。何か気になることがあれば、なんでもお気軽にご相談ください。

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