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スタッフブログ

こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。

お盆休みを直撃した台風7号のおかげで新幹線が運休しただとか、竜巻が発生しただとか、各地では様々な影響があったようですが、この近辺では幸いにも大きな被害も無かったようで、ホッと一安心しています。

その台風前のことですが、浜松市東区宮竹町ではT様邸の土台据えが行われていました。
ほっと住まいるでは、工程の中で弊社社員が現場に赴き、大工さんのお手伝いをすることがあります。
土台据えの作業もそのひとつで、2日間掛けて猛暑の中、大工さんと一緒に汗を流しました。


作業開始





作業はまず、土台にアンカーボルト用の穴を開けるところから始まります。
上の写真の基礎天端に細く黒い線が引いてあるのが判るでしょうか!?
これは基礎に対しての土台の位置を決めるために引く線なのですが、基礎と土台の幅が異なることでこのような作業を行うこととなっています。
(ちなみに、基礎は15cm幅、土台は10.5cm幅です。)
そうして土台の位置を合わせると、アンカーボルトの位置も確定できるので、確定した位置に大工さんに手作業で穴開けをしてもらいます。


基礎パッキン



アンカーボルト用の穴を開けられた土台は基礎の上へと据えられていきます。
ここで上の写真をよく見てみると、土台は基礎の上に直接据えられているのではなく、間に黒い部材が挟まっているのが確認できます。
これが床下換気のための基礎パッキンです。


昔は下の写真のように床下換気口とか地窓とか呼ばれる部材を数ヵ所に取付けて床下の換気を行っていました。
しかしながら、隅々まで換気が行き届かない、床下換気口の部分で基礎の鉄筋が切断されて脆弱になる・・・などの理由から、床下の換気には基礎パッキンを使用する住宅会社が増え、それが主流となってきました。




土台と大引



写真の赤い丸印はスクリューワッシャー。
穴開けした土台を介し、アンカーボルトと繋がっていて、それをひとつひとつ写真奥の大工さんが工具で締め付けています。
この画角で視認できるだけでも結構な数です。

さて・・・写真手前の大工さんは奥の大工さんとはまた別の作業をしています。
基礎の立ち上がりに乗っかっている『土台』を締めているのに対し、基礎の支えの無い『大引』に釘打ちをしています。
見た目には似ていますが、ここには『土台』と『大引』という2種の部材が使われているんですよ。

そして・・・・・・


基礎の支えの無い『大引』は、重さでたわまないように『鋼製束』を入れて補強します。

土台、大引が組み上がると、こんな感じで90cm×90cmのマス目を基本とした、キレイな格子状の骨組みとなります。


・・・この時点で1日目の作業は終了。
白蟻屋さんに木材の防腐防蟻処理をお願いし、続きは翌日ということになりました。


断熱材『ミラフォームΛ(ラムダ)』の充填





土台据えの2日目・・・この日最初に行われたのは断熱材『ミラフォームΛ』の充填作業です。
固形の断熱材であるミラフォームΛは予めプレカットされて現場納品されてきます。
なので、写真のようにひとつひとつのマス目にピッタリと隙間なくはめ込むことが出来ます。


24mm床合板張り





断熱材の充填作業を終えると、続いて24mmの床合板を敷き、これを釘で固定していきます。
床合板もただ留まっていればいいというわけではありません。
耐震性能を満たす上では釘も定められた間隔で打たねばならず、その間隔は15cmとされています。
T様邸の場合、ざっと計算すると床に使用する釘の数は1700本!!
釘打ち機という工具があるからいいものの、玄能で1本1本打っていくと思うとゾッとしますね。


雨対策の養生





最後に雨対策の養生です。
養生シートを張り、更にその上から厚手のブルーシートを掛けて、風に飛ばされないように外周部を胴縁で押さえます。

そして・・・・・・


・・・上棟の日に柱の位置が分かるようにマジックでマーキング。


これで2日間にわたる土台据えの作業が終了しました。
この2日間は35℃の猛暑の中の作業となりました。
上棟日当日は、少しでもこの暑さが和らいでくれると良いのですが・・・・・・。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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