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こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。


前回、可動棚についての記事を書きましたが、可動棚の取付方法については2パターンの方法があります。

まずはおさらいとして、前回の可動棚の取付方法について・・・・・・

この手の可動棚は両側に壁があって、且つその壁の間が90cm以下の場合に、両サイドにレールを取付けてダボの上に棚板を置いています。


ところが、この取付方法が出来ない箇所も場合によっては存在します。

まずそのひとつ目は両側に壁がないケース・・・レールを取付ける壁がないのであればそもそもこの取付方法は成立しませんよね!?

そしてもうひとつは、壁はあるのだけれど壁の間が90cm以上あるケースです。

両サイドに壁があるので物理的にはサイドにレールを取付けることは可能ですが、棚板が長い分、板の真ん中あたりが載せたものの重みでたわんでしまう不安が拭い切れません。

ですので、このような場合は背面の壁の両隅と真ん中あたりにレールを取付け、ダボではなくアームで受けるようにして可動棚を設置します。


背面レールの可動棚を設置する際もやはり注意点があって、それは下地の話になるのですが、下地の話だけにレールを設置する場合はそのことを大工さんにちゃんと伝えておかなければなりません。


N様邸の背面レールは壁から5cm程度離して取付けています。

壁からちょっと離して取付けたのは、アームの脱着がしやすいようにということと、アームがあんまり壁に寄り過ぎていると、上に載せてある棚板がアームから外れて落ちやすくなるからで、それらの予防のために棚板の幅よりも余裕をもって内側にレールは取り付けたいんですよね。


でも・・・レールが付くことを大工さんに伝えていないと、壁から5cmも離して取付けることは出来ません。


何故そんなに離せないのか・・・それを知るために、レールを取付ける入り隅(引っ込んだ角)付近の内部構造を写真で解説しますね。

(現場にプラスターボードが無かったので、コンパネをプラスターボードに見立てています)

弊社もそうなのですが、現在の住宅の殆どは柱が壁の中に隠れている大壁づくりで、大壁づくりの入り隅部分にはプラスターボードを固定するための『野縁(のぶち)』と呼ばれる角材が柱に取付けられます。

柱と野縁の関係性を分かりやすくするために上から覗き込んでみると、こんなイメージです。

ここで注目すべきなのは野縁の寸法です。野縁は30mm×40mmの角材で、30mmの面を柱に固定し、プラスターボードは40mmの面にビス打ちされます。

すると、プラスターボードそのものの厚みも手伝い、40mmの固定面のあった野縁も

40mmー12.5mmで27.5mm分(橙矢印部分)しか可動棚の下地としては機能しなくなってしまうのです。


その対策として大工さんに伝えておくべきは、野縁をもう1本重ねて取付けておいてもらうこと。

そうすれば、40mm 40mm−12.5mmで67.5mmの背面レール用の下地が出来ます。


実際にはお施主様から大工さんへお願いするような類いの話ではないのですが、レールも前もって取り付けるのがわかっていれば、後になって無理して際ッ際に取付けることもないでしょうからね。

この記事の作成者

工務アシスタント 栗田 和

宅地建物取引士
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