2025/09/30
お家施工レポート
浜松市浜名区東美薗にてS様邸上棟しました
こんにちは。浜松市の工務店、ほっと住まいるの栗田です。
先週のこと・・・浜松市浜名区東美薗にてS様邸の上棟が行われました。
上棟は他にも『棟上げ』とか『建て前』とか、あるいは建築業界用の言葉で『建て方』なんて呼ばれ方もされています。
まぁ、何パターンかある名称をどう呼ぼうが問題ないのですが、それよりも肝心なのはその日に何を行うのかということですね。
上棟日には柱や梁などの建物の基本構造となる部分の組み立て作業を大工さん数人掛かりで行います。
この日も7人の大工さんにレッカー屋さん、それにお手伝い要員として弊社から2人と・・・合計10人で作業を行いました。
7:00 作業開始前
職人さんの朝は早く、上棟の日はいつも7:00頃には現場に集合します。
・・・と言っても、そこからすぐさま作業を始めるわけではなく、棟梁が買ってきてくれた缶コーヒーを飲みながら作業開始までの1時間、ダラダラとお喋りをしているのが通例です。
しかし・・・作業開始前にもかかわらず、すでに柱が立てられています。
天気の具合にもよりますが、この日は前日も晴れていたので、先行して大工さんに柱を立てておいてもらいました。
8:00 作業開始
前述の通り、柱を立てておくことが出来たので、作業は梁を組んでいくところからスタートします。
レッカー屋さんと連携を取りながら柱のほぞを梁のほぞ穴にはめ込んでいきます。
1階の梁が組み終わるとこんな感じに。
梁が碁盤の目のようなきれいなマス目状になっています。
2階建ての場合、1階の梁は90cm×90cmの間隔で組まれていることが多いのですが、S様邸は平屋のお家ということで、90cm×180cmとか、180cm×180cmといった感じで広い間隔で組まれています。
11:14 小屋束・母屋
2階建ての家の場合、1階の梁を組んだら2階床→2階柱→2階梁・・・という手順を踏んでいきますが、平屋の場合は1階の梁の上に小屋束を立てて、小屋束のほぞを母屋のほぞ穴に差し込んでいきます。
11:38 上棟
母屋を組んでいく流れで11時38分・・・無事に棟木が上がりました!!
棟木というのは屋根の一番高いところに横たわって配置される木材のことを言い、S様邸の場合、画像の矢印部分の木がそれに当たります。
ここでちょっとおさらいというか・・・冒頭で触れた名称に関してですが、上棟、棟上げなどの呼び名は『棟』木を『上』げることからそう呼ばれています。
上棟という言葉からすると、棟木が上がった時点で目標達成のような印象を受けますが、棟木が上がったからといって、それで作業が終わるわけではありません。
この日を過ぎれば残りの木工事の工程は基本的に大工さんが一人で行うことになるので、残りの時間は残りの時間で大工さんが大勢集まっているうちに進められるところまで作業を進めます。
15:17 垂木・野地板
母屋に垂木を打ち、更に屋根の合板『野地板』を釘打ちしていきます。
ここまで作業を進めたところで1日目が終了となりました。
建て方2日目
ほっと住まいるでは、いつも建て方作業を2日間にわたって行っています。
それは、柱などの構造躯体をなるべく濡らしたくないからに他ありません。
・・・と言いつつも躯体が全く濡れないで済むかどうかは天候次第ということになりますので、なかなか難しい面もあるのですが・・・・・・。
一時的に濡れてしまうのは仕方が無いにしても、雨に濡れてしまう状況を1週間も2週間も放置しておくのはやはり良くないので、2日目は耐力面材となる『EXハイパー』を張る作業を行うようにしています。
このEXハイパーですが、施工手順としてはまず寸法通りにカットして、それを外に運び出し、所定の位置に仮留めしたものを仕上げに釘打ち機で固定するという手順となります。
これを大工さんひとりで行うと、技術的に出来ないということはありませんがそれなりに時間が掛かります。
時間が掛かればそれだけ雨に濡れるリスクも高まりますので、役割分担しながら一気に進めてしまいます。
ひとりでは時間のかかる作業も、チームワークの取れた大工さんたちのおかげで2日間でここまでの状態に持っていくことが出来ました。
さて・・・ここまでは外周りの作業について触れてきましたが、内部は内部で2日間掛けて作業を進めています。
耐震上で必要となる筋交いや、間仕切壁の柱間の設置される間柱、建具上に付くまぐさ等、プレカットして現場納入された部材の取付作業を行い、こちらも全ての部材の取付が完了。
更に・・・・・・
入り隅(引っ込んだ角)用に野縁という角材(矢印部分)を取り付ける作業『角打ち』にまで工程が進みました!!
今の住宅は柱を壁の中に隠してしまう『大壁』という工法で建てることが多く、入り隅部分には壁を固定するビスを打ち付けるための下地が必要となります。(赤線がプラスターボード、緑の丸がビスというイメージです。)
角打ちまで進む日もあれば、そこまで到達しない日もあり、今回は気候が良かったこともあってここまで進めることが出来ました。